2023年度から一般財団法人トヨタ・モビリティ基金と連携し、“豊田市つながる社会実証推進協議会”の取組みとして、交通死亡事故の削減を目指す官民連携事業「ジコゼロ大作戦」の一環として、愛知県警協力のもと、豊田市昭和町においてスマートモビリティインフラ(SMI)を用いた交通安全支援の実証実験を行っております。
交通事故の多い見通しの悪い五叉路である豊田市昭和町一丁目交差点において、優先方路から交差点に進入する交通参加者(車両/自転車/歩行者等)の物標情報を検知し、非優先方路側から交差点に進入する交通参加者へ通知することで出会い頭の事故を抑制することを目的とした実証実験です。
取り付けたセンサーにより物標情報を取得し、LED表示板を用いて交通参加者へ情報を伝達しています。LED表示板では大型車両・車両・自動二輪・自転車・歩行者を区別した上でその進行方向を表示板で表現します。
2023年に実施した実証実験では交差点に進入する車両同士の時間差を計測し、時間差が小さい危険な状況がLED表示板での危険表示によりどれだけ減少するかを検証いたしました。その結果、全体として時間差の平均が増加(安全側に変化)し、危険状況の発生率は29%減少するという結果を得ることができました。
▼2021年度に同一箇所で鋼管柱で建柱し類似の実証実験を実施した際の参考動画
※スマートポールはスマートモビリティインフラのうち、ポール形状のタイプとしての呼称となります。
当社では引き続き、全国での交通事故削減に向けて路車協調インフラの提供を推進してまいります。
実証名 | FY23 豊田市交昭和町 交通安全実証 |
実施場所 | 愛知県豊田市昭和町1丁目交差点 |
実証期間 | 2023年7月〜2024年9月 |
※本実証はSMICIPで直接受託したものではなく組合員にて実施した実績となります。